Eテレ「グレーテルのかまど」レイヤーケーキ

6月16日放送のNHKのEテレ「グレーテルのかまど」アン・シャーリーのいちご水の回で菓子の考察と菓子づくりでご協力しました。

こちらの番組へお声がけいただくのは4回目です。

マーク・トウェインのコーンブレッドの回ではアメリカの南部と北部のコーンブレッドの違いを説明しながら何種類かのコーンブレッドをつくり、

『若草物語』のブラマンジェの回では当時のブラマンジェのつくり方と香料や古い型の説明などをし、

大草原のローラのアップルパイの回ではアップルソースやアップルポマンダー、ドライアップルなどリンゴ文化を紹介し、バニティケーキやポップコーンボールなど物語に登場するお菓子をつくりました。

そして今回も何種類かの菓子をつくりました。

まずは「レイヤーケーキ」。番組で15代ヘンゼルがつくっていたレシピは番組ホームページに掲載されていますが、せっかくなので、私が拝命したアンのレシピの再現もご紹介しておきます。

基本の生地は『アメリカ菓子図鑑』(誠文堂新光社)や『シートケーキとレイヤーケーキ』(東京書籍)、『アメリカ郷土菓子』(パルコ出版)などに載せたイエローケーキ。

生地を増量し、直径23cmの丸型3台で焼き上げます。

今回は番組に合わせてラズベリージャムをはさみましたが、原作ではルビージェリーとなっているので、果肉の入らないルビーのように鮮やかなジャムの一種、おそらくレッドカラントのジェリーだろうと考えています。

撮影では使いませんでしたが、一応ジェリーを用意していたので写真だけ撮りました。

これを間にはさんで3段に(原書では複数形のジェリーの層とあったのでケーキは3段以上)重ねて粉砂糖をふり、アンの愛した身近なハーブで飾りました。

原書と翻訳された『赤毛のアン』を中心に、アンの住んでいた場所や時代、L.M.モンゴメリーの記録などから再現しました。